家庭用電子レンジで楽しむポーセリンアート

ポーセラーツインストラクター資格を持っていますが、旦那さんのメキシコ赴任に帯同すれば、活動は限定的になるのは必然で、『サロン活動』としてはお休みすることになります。コロナ禍を過ごし、生活様式も変わってきたので、何だかの形で活動する方法を見つけていくことは、メキシコ生活の中で模索していくことになります。そんな中で、専用電気炉を必要としないポーセリンアートはとても興味があります。

ポーセラーツとは・・・磁器などに転写紙や上絵の具などや装飾技法を使用し自由に絵付やデザインを専用電気炉で焼き付けていく実用性高いハンドメイドです

電気炉をメキシコに持ってこなかった理由

専用電気炉をメキシコへ持って行くのに不安がありました。メキシコでは停電が突然、やってきます!もし焼成中に停電になって大事な絵柄を焼き付ける時間帯だったら・・・と思うと、電気炉を船便に載せることを諦めました。それに電圧の問題があります。メキシコは周波数は、日本と同じ60Hzですが、家庭用電圧が110Vから120Vです。日本は100Vですので、作品を焼成するのに半日くらい時間がかかるので、それに対応する変圧器を用意するとなると、かなりの出費になります。それにもし、壊れた時の修理などのことを考えると、やはり日本から持ち出すのはムリかな?と判断しました。

オーブンインクとの出会い

そんな中、電気炉なしで自宅の電子レンジで『絵付』ができるEZ PORCELAING(イージーポーセリング)として取扱いが2022年4月15日よりキルンアートで扱いが始まったようです。

メキシコ赴任前に何かできないかと、模索していた中で、本格的に日本ヴォーグ社がリリースする前から『オーブンインク』があることを知っていましたので、今回のリリース内容は、私にとって、とても朗報でしたし、コロナ禍で『おうち時間』が増える中で、ハンドメイド作品を制作する選択肢が増えたことは、新たな可能性が広がる1歩だと感じています。

約1年半前に製作した耐熱マグカップです

EZ PORCELAINの魅力とは?

サロンのレッスンで、ポーセラーツは作品制作しても、当日に持って帰ることはできないのです。焼成する必要があり、その焼成が半日近くかかります。庫内を800度くらいまで温度を上げるのですから、それは致し方ないのです。それが(専用溶液などは必要ですが)600Wの家庭用電子レンジで数十分で仕上げられるのですから、断然、制作のハードルは下がります。

これまでにもオーブン転写紙と呼ばれるものはありましたし、いろいろサイトを探してみて、これから製作される方の知るキッカケになれば幸いです。

ソーダガラスはポーセラーツが楽しめます

メキシコでは4月半ばから、既に暑い日が続いています。昼間は冷たい飲み物が飲みたくなります。暑い時は、やっぱりガラス製の容器に入れて少しでも『ひんやり』したいものです。

ガラス製品にポーセラーツ

ポーセラーツとは、日本ヴォーグ社の商標登録陶器などに転写紙を貼ったり、絵の具で絵柄を描いて専用電気炉で焼成し制作します。陶器など絵付することを一般的にポーセリンアートと呼ばれます。ガラスも陶器とガラス専用転写紙や絵の具などを使用することで絵付が可能です。

『ガラス』と言っても、耐熱ガラス・強化ガラス・クリスタルガラスなど種類があります。通常、  ソーダガラス製品をポーセリンアートでは使用します。ソーダガラスは焼成が高温すぎると本体が溶けてしまったり、低すぎると転写紙が上手く貼り付いてくれなかったりします。

焼成温度と絵付内容のバランスです。使う転写紙に推奨の焼成温度が記載されてますので(例えば550°C とか)温度が違いすぎると、本来の色が出なかったりするので気をつける点でもあります。

ガラス専用転写紙の特徴

掲載写真のようなベリー柄の転写紙は、裏側が白くならないタイプなので、対面する側から柄が見えます。裏白タイプの転写紙は表側に柄の色は付きますが、焼成後、裏側は白のままなので、対面する側から見ると、白い柄が見えることになります。

自分が使用する転写紙がどのタイプの転写紙なのか、予め知った上で、柄を配置することになります。転写紙の特性を理解して、デザインを考えて活かすことの楽しみが、ポーセリンアートにはあると思います。同じ転写紙でも、人によって配置が変われば、出来がった作品は全く違ったものになります。

何も描かれていないソーダガラスに絵柄して付けてみたいと思ったら、ポーセラーツを思い出して下さいね。

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