日本の水際対策から新型コロナワクチンの接種回数を考える

旦那さんの会社では、マスク着用義務は任意になってから数週間が経ちました。新規感染者は出ていないようで、今シーズンはインフルエンザのワクチン接種を会社の集団接種に組み入れようとしているところです。

メキシコでは2回目のコロナワクチン接種証明までは公的に発行されますが、証明書を提示する機会もないためだと思いますが、3回目以降を接種したとしても自己管理で接種時にもらう紙などを保管しています。医師のサイン等もないものもあるようです。メキシコ入国にはワクチン接種証明や陰性証明も入りませんので、接種の回数にこだわることもありません。多くの国が新型コロナワクチンの接種回数によって、入国制限をすることはなくなってきているようです。アメリカなどでは、5回目を接種している人もいますし、流行してからもう2年以上経つので、経済活動においての世界的な人流を促進していく傾向の中、国の施策で行なっているワクチン接種を何回打ったのかという回数を入国制限の条件に入れるのは難しいという思うのです。

そして、日本の水際対策で不思議に思うことがあります。5回目を打った人の方が抗体量が残っているであろうと推測するのが普通なのに、日本入国時に使うアプリに入力する接種情報は1回目から3回目までで、4回目、5回目は関係ないし、近い方から3回目→4回目→5回目と入力すると入国条件に合わないそうです。日本より海外の方が、コロナワクチン接種は早く開始してるとすると、1回目接種は2年近く前です。そこから間隔をあけて接種したとすると、3回目接種は1年くらい前に終わってることになります。その後、接種したとしてもその回数は関係ない???直近、3回のワクチンの接種記録を登録するのなら、意味はあると思いますが、、、

日本政府厚生労働省水際対策HPより引用

そして現在の日本国内のワクチン接種状況は、高齢者は5回目のワクチン接種を始めているのに、4回目接種接種対象は60歳以下で基礎疾患などがあるか、もしくは医療機関などに勤めてる方など限られた職種に(未だに)絞っています。多くの人は3回目まで接種すればよいという意味なのであれば、海外から入国する人が4回も5回も接種している人の入国がアプリによって受けつけられず、陰性証明の提出を課したり、空港でのPCR検査対象になったりするのは、どうも納得いかないのです。

海外では、出国前のPCR検査を受けられる所が(簡単な抗原検査などではダメなので)少なくなってきてるので、出国前検査は負担なんです。

日本政府厚生労働省HP 水際対策出国前検査証明書より引用

☆日本の水際対策について▶︎ 日本政府厚生労働省水際対策HP

過去の接種記録を全部、アプリに登録するなら意味は理解できますが、2022年11月の段階で『1回目から3回目の接種記録』に拘る理由が全く解りません。ましてや日本国内での感染者がまた増えているのであれば、入国の少し前に4回目や5回目を接種している海外からの入国者の方が、日本にいる人たちよりも抗体を持っているのではないでしょうか。

水際対策をして海外からの入国を止めたいのか、ある程度は許容して経済活動を取るのか、何をしたいのか見えてこないですね。60歳以下の人たちで接種を希望してる人に、接種機会を広げることは考えていないのでしょうか。メキシコに住んでいるので、日本国内の詳しい情報は完全に掴めないにしても、海外から入国してくる人たちの状況を、もっと広い視野で見てどうするか考えて欲しいですね。

日本国内の接種率も上げたいのか、どうしたいのかも中途半端すぎませんか?

ワクチン接種に関して、しっかりと内外に適応した考えを示して欲しいものです。

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