コロナワクチン定期接種 2023年3月 WHOの指針

世界的にはポストコロナの活動に移行し、日本でもマスク着用も個人の判断に任せられました。一時帰国の準備にあたって、たくさんのマスクを持って帰るようなことはないとは思っていますが、花粉症の時期とも重ねっていますし、日本の国民性から考えると、やはりマスク着用の準備は必要かと思っています。

そんな矢先に目にしたニュースが『WHOの新型コロナワクチン定期接種の指針』の発表です。

この投稿記事を読む限り、多くの人がワクチン接種や感染により免疫を獲得したことにより、ワクチンの接種の優先度に対しての指針を発表したようです。

・医療従事者や基礎疾患のある人、免疫不全の人、高齢者や妊婦などは定期的な接種を推奨。

・60歳未満の健康な成人や基礎疾患の子供や若者は1回までの追加(ブースター)接種推奨(2回の接種完了と1回までの追加)。定期的な接種は推奨としない。

・健康な子供や若者は重症化しにくい

ということを踏まえて、接種を各国の判断に委ねています。日本は海外からの入国に際し、ワクチン3回接種を終えていない場合、PCR検査の陰性証明書の提出を条件とした水際対策を実施しています。このWHOの指針を、どう受け止め、判断していくのか?

WHOの指針を原文で読んではいないので、日本語訳になされる時のニュアンスによって、日本人の言葉の受け止め方が違うことがあることは否めませんが

また興味深い文言として『接種による公衆衛生上の効果は、麻疹などの従来の子供向けワクチンと比べると、はるかに低い』という記載です。国のワクチン接種をどのようように行なっていくのか、子育てしている世代は、なるべく早くに方針を示してもらいたいと考えるのではないでしょうか。

これから過ごしやすい季節になり、円安の影響もあり海外から来られる外国人は増えると思われます。国内に向けて発信する情報、国外に向けて発信する情報を、いち早く精査し反映していくことができないと、グローバル化の波の中で日本の立ち位置は、益々、微妙になっていくように感じています。

今年は先進国会議の議長国でしたよね? 注目度ありますけど・・・

新型コロナワクチン接種に対して、どのような国の方針を示していくのか注目していきたいと思います。

コロナワクチンの完全接種回数は何回と認識してますか?

日本ではコロナワクチン大規模接種会場の縮小や規制緩和についてなど、コロナ関連の情報がまだまだ毎日のようにニュースで流れていますね。メキシコでは、追加のワクチン接種の話題は全く聞かないないし、ましてやPCR検査もできるのかどうかも、よく分からないです、コロナ前の生活に戻ってます。マスク着用は任意なのですがサービス業などに従事してる方は、まだまだマスク着用してる人が多い印象です。

そろそろ年1回の一時帰国できる時期なので計画を立て始めているのですが、成田空港のPCRセンターが2023年1月末で閉鎖になってるのを見つけて、海外ではPCR検査の陰性証明提出の必要がない国が多いというのを証明した形だな・・・と感じてしまいました。海外に出かける人でPCR検査を要求されることがなくなったということです。

そして、日本の入国の水際対策は2023年2月10日現在はこのような状況です。

引用元:日本政府厚生労働省HP水際対策より

この表を見て、日本に住んでる多くの方は何も感じないかもしれません。『有効なワクチン接種証明書』ということですが、日本の入国に必要なワクチン接種回数は何回だと思いますか?

コロナワクチンを3回接種していないと、出国前(72時間前)検査証明書提出が必要の該当者になるのです。海外でのワクチン接種完了者と言われているのは一般的に2回です。Q&Aのフローチャートで海外の人が進めて行った場合、2回接種で完了者と思っているかもしれないので齟齬が生まれやすいのです。

最新の渡航情報を詳しく扱っている日本橋夢屋さんのサイトが見やすかったので、こちらを参考に掲載させて頂きますと・・・アメリカ入国条件は2回接種を完了としています。

引用元:日本橋夢屋HPよりアメリカ(米国)渡航情報

☆日本橋夢屋HP→ アメリカ渡航情報

海外の航空会社の英語版だと入国条件に”fully vaccinated”と書いてあると2回を指すので、日本に渡航する場合は、『3回接種』とハッキリ英語版などに明記するようにしないと混乱します。これから日本にも海外からの渡航者が増えてくるのですから、2回接種で大丈夫と思い込み、陰性証明書を持たずに日本に来て、入国管理局で入国許可が降りずに帰る外国人も増える可能性があるということです。

海外の方が皆、厚生労働省HPの水際対策の英語版までチェックして来るわけではないので、ここに英語で『3回接種』と明記していても情報としては届かないこともあり得ます。上の写真にもあるように、表になってるのは有難いですが、有効なワクチンの必要回数までは明記してありません。英語版まで見て初めて気がつきます。各航空会社のサイトや旅行情報にも入国に必要な接種回数は日本は3回であることをいろいろな媒体を使って正しく広く翻訳されて海外からの渡航者に伝わるようにしてもらいたいです。

☆厚生労働省HP 水際対策→ 日本政府が定めたワクチン(英語版)

政府が3回接種を求めてるなら、一般的に海外で採用されている内容とは違うので、明記をしておく発信力が問われています。海外ではPCR検査場が少なくなってきていますし、未接種や追加接種をしていない人も一定数いることも考慮に入れて欲しいですね。

今年2023年は日本が先進国の議長国。もっと積極的に世界に向けて頑張って欲しいです。インバウンドの需要を増やしたいのであれば、『外の状況』を知った上で発信していくことが必要です。

もうコロナ生活が始まって3年が経ち、そろそろ入国に条件がつかない海外旅行になってほしいですね。私たちの一時帰国もスムーズであればと思っています。

日本の水際対策から新型コロナワクチンの接種回数を考える

旦那さんの会社では、マスク着用義務は任意になってから数週間が経ちました。新規感染者は出ていないようで、今シーズンはインフルエンザのワクチン接種を会社の集団接種に組み入れようとしているところです。

メキシコでは2回目のコロナワクチン接種証明までは公的に発行されますが、証明書を提示する機会もないためだと思いますが、3回目以降を接種したとしても自己管理で接種時にもらう紙などを保管しています。医師のサイン等もないものもあるようです。メキシコ入国にはワクチン接種証明や陰性証明も入りませんので、接種の回数にこだわることもありません。多くの国が新型コロナワクチンの接種回数によって、入国制限をすることはなくなってきているようです。アメリカなどでは、5回目を接種している人もいますし、流行してからもう2年以上経つので、経済活動においての世界的な人流を促進していく傾向の中、国の施策で行なっているワクチン接種を何回打ったのかという回数を入国制限の条件に入れるのは難しいという思うのです。

そして、日本の水際対策で不思議に思うことがあります。5回目を打った人の方が抗体量が残っているであろうと推測するのが普通なのに、日本入国時に使うアプリに入力する接種情報は1回目から3回目までで、4回目、5回目は関係ないし、近い方から3回目→4回目→5回目と入力すると入国条件に合わないそうです。日本より海外の方が、コロナワクチン接種は早く開始してるとすると、1回目接種は2年近く前です。そこから間隔をあけて接種したとすると、3回目接種は1年くらい前に終わってることになります。その後、接種したとしてもその回数は関係ない???直近、3回のワクチンの接種記録を登録するのなら、意味はあると思いますが、、、

日本政府厚生労働省水際対策HPより引用

そして現在の日本国内のワクチン接種状況は、高齢者は5回目のワクチン接種を始めているのに、4回目接種接種対象は60歳以下で基礎疾患などがあるか、もしくは医療機関などに勤めてる方など限られた職種に(未だに)絞っています。多くの人は3回目まで接種すればよいという意味なのであれば、海外から入国する人が4回も5回も接種している人の入国がアプリによって受けつけられず、陰性証明の提出を課したり、空港でのPCR検査対象になったりするのは、どうも納得いかないのです。

海外では、出国前のPCR検査を受けられる所が(簡単な抗原検査などではダメなので)少なくなってきてるので、出国前検査は負担なんです。

日本政府厚生労働省HP 水際対策出国前検査証明書より引用

☆日本の水際対策について▶︎ 日本政府厚生労働省水際対策HP

過去の接種記録を全部、アプリに登録するなら意味は理解できますが、2022年11月の段階で『1回目から3回目の接種記録』に拘る理由が全く解りません。ましてや日本国内での感染者がまた増えているのであれば、入国の少し前に4回目や5回目を接種している海外からの入国者の方が、日本にいる人たちよりも抗体を持っているのではないでしょうか。

水際対策をして海外からの入国を止めたいのか、ある程度は許容して経済活動を取るのか、何をしたいのか見えてこないですね。60歳以下の人たちで接種を希望してる人に、接種機会を広げることは考えていないのでしょうか。メキシコに住んでいるので、日本国内の詳しい情報は完全に掴めないにしても、海外から入国してくる人たちの状況を、もっと広い視野で見てどうするか考えて欲しいですね。

日本国内の接種率も上げたいのか、どうしたいのかも中途半端すぎませんか?

ワクチン接種に関して、しっかりと内外に適応した考えを示して欲しいものです。

新しいコロナワクチン『ノババックス』

日本では新しい新型コロナワクチンとして武田薬品工業の『ノババックス』というのが加わり、5月下旬から順次、1〜3回目接種としてを開始する自治体があると聞きました。米国ノババックス社が開発し、武田薬品工業が製造、販売するワクチンです。

参考までに『ノババックス』ワクチンについての厚生労働省のホームページ発表のリンクを貼っておきます ▶︎ 厚生労働省HP 武田社の新型コロナワクチン(ノババックス)

そして、今までのファイザーやモデルナ、アストラゼネカとの比較を簡単に挙げてみました。

  • 冷蔵庫で保管できる(冷凍保存ではないので扱いやすくなります)
  • *Sタンパク質の設計図を接種するのではなく、Sタンパク質そのものを接種するワクチン
  • オミクロン株に対しての効果は現在(2022年7月)のところ不明
  • 他のワクチンでアレルギー反応があり、ノババックスにその成分が含まれない場合は接種可能
  • 他のワクチンとの交互接種可能

*Sタンパク質とはスパイクタンパク質のこと。ヒトの細胞に感染する時に結合するもので、体内で免疫が遺物と判断して、このタンパク質を攻撃し抗体を作ります。

ノババックスは4回目は接種対象ではない

日本国内で製造、販売されてるにも関わらず、そして4回目接種も開始されてる中、4回目接種には今のところ対象ではないようです。

報道では、日本の3回目ワクチン接種率は約62%。2回目接種完了は約80%ということなので、3回目接種率が伸び悩む中、4回目接種は高齢者と一部の18歳以上への接種が開始されているのが現状です。ノババックスが既存のワクチン3種とは異なる性質のワクチンであれば、3回目接種まで開始しているのに4回目接種には含まれていないのには何か理由があるのか?海外に住んでいると、そういう細かな情報は入手しづらいので、理解を深めるのは難しいのです。接種率を上げたいのであれば、4回目接種にもノババックスを含めても良いのではないか?と考えてしまいます。

メキシコではまだ3回目接種が主流?

6月半ばに3回目接種にアストラゼネカ接種の情報が旦那さんの所に入ってました。メキシコでは2回目接種完了は約62% で、 3回目接種率は約41%と日本経済新聞のデータ発表がされてます。日本より低いですね・・・(泣)

ここレオン市はアメリカのヒューストンまで飛行機で約2時間ほどですので、アメリカとの行き来があり、そのアメリカに至っては3回目接種率は約30%なので、ワクチンの効力を考えると、メキシコでの罹患者が増えてきてる理由が見え隠れしてる気がします。

私の考えること

まだ新型コロナの終わりが見えないし、経口薬も一般的に簡単に入手できるものではないので、ワクチン接種で、ある程度の効果が認められているのであれば、接種希望者には接種できる体制を作り提供してもらうしか(感染症対策するのは前提です)ないように思います。接種回数によって、受けられるワクチンの種類が限定されたりするのではなく、もう2年以上もコロナ禍なので、情報を広く提供し、受けたい人がもっと選択できる状況になってても良いと思うのです。4回目接種も接種対象がまだ限定的ですしね。ノババックスを国内で製造しているなら、既存の3種類よりコストや輸送時間もかからないので期待できるワクチンなのではないでしょうか?

メキシコは自国でワクチンは製造、販売していないので供給は不安定なので、やはり接種率を上げるのは難しいですし、アメリカは国民性もあるのか、アメリカ国内で製造しているのにも関わらず、3回目の接種が伸び悩んでいます。それぞれの国での事情があるにせよ、各国が柔軟に対応して、新型コロナの終息に向かって行かなければ終わりはないように感じています。新しくノババックスのワクチンが加わった日本。これを機に終息に向けて前進していくことを願います。

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