急には、資産は増えません・・・

最近、『金融リテラシー』という言葉を聞く機会が増えました。簡単に言えば、金融に関する知識や判断力のことを指すのですが、経済と深く関わるとても複雑ことですし、政治の影響力も少なからず受けます。日本の教育の中に、この分野について、学ぶ機会が多くなかったこともアラフィフの私には、そう簡単には理解できないのかもしれません。日本の総理大臣が『所得倍増』と以前、言っていたのが資産所得倍増』と言い始めたので、資産は国の施作で増やすものではなく、自分で増やすものにシフトしていることに自分の考えを変えていかなければならないことに気が付いたのですが、資産は今、直ぐに増えるものではないので、『今更、言われても・・・』というのが正直な気持ちです。

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シニア世代が現役で働いてた頃は・・・

私たちの親世代が現役で働いてる頃は、銀行にまとまったお金を定期で預けておけば、年に7%とか(それ以上だったかもしれません)利子がついていたので、1年間100万円預ければ7万円もらえてたという計算になります。その成功体験と銀行に預けておけば安心という固定概念があるのではないかと思います。今は定期預金金利0.002%なので、100万円預けても20円ですから、その差は歴然です。銀行も経営破綻することもありますし、もう1980年代のような『銀行神話』はないのでしょうね・・・

資産を増やすという点から見ると、銀行に預けても今の金利政策では資産は増えないですから、銀行の役割が『自分のお財布』という位置付けであり、資産を増やす役目はもう果たしていないこと、銀行の窓口に行かなくても、お金を送金したり受け取ったりできる時代になっていますから、自分のお財布として便利が良いかどうか?銀行口座を開く時は、そういう視点から考えて選ぶ時代になっていってると思います。

それと、1999年からゼロ金利政策が導入されて20年以上。こんなに長く低金利時代が続くとも思ってなかったということもあります。2023年ももう暫く、このような政策が続くようです。そして、アラフィフにとって、この20年がどんな意味を持つのか?それが資産形成にどう影響してるのか?考える為にも、金融リテラシーを上げることは、これからとても必要で大事なことだと思います。

資産を増やすには時間が必要

『複利の効果は人類最大の発明』であると、アインシュタインが言っていたそうです。複利は元本だけでなく、利子が利子を呼ぶからです。そう言えば、私が子供の頃、郵便局で貯金する時に、『複利式で預けた方が良いですよ』と言ってくれたのを思い出しました。今となっては、その意味の大きさに、もっと早く気付けば良かったと後悔してます。この複利の力を活かして資産を増やすには長期的な積立期間が必要です。

最近は、数値を入れるだけで、簡単に計算してくれるアプリなどがありますので、それを使ってシュミレーションできます。自分で計算するのは面倒なので、アプリ等で簡単に知ることが可能です。

☆任意の数値を入力することで計算してくれます *積立や取り崩しのシュミレーションができます。

▶︎ 大和アセットマネジメントHPより 人生100年時代シュミレーションツール

  • 目標金額2,000万円
  • 毎月の積立金額5万円(無理のない金額を設定)
  • 想定利回り4%

入力したら、『計算する』を押すだけです。例えば、2,000万円貯蓄のシュミレーションを立てようと思い、数値を入力すると↓のような結果になりました。

引用元:大和アセットマネジメントHP 人生100年時代シュミレーションより

☆想定値:月5万円で4%の想定利回り

銀行に貯蓄しているだけでは30年以上もかかりますね。銀行金利は殆どありませんから・・・しかし、投資で行うと20年ほどで目標金額を達成できることになります。もちろん、金利は確定ではありませんし、どのくらいの金利がもらえるかは未定ですが、少なくとも銀行に預けてるよりは結果はマシなのではないかと推測されます。

取り崩しとは?

貯めた資産を取り崩しながら運用もすることを考えることで、資産寿命を延ばすことを『資産の取り崩し』と呼ばれています。

☆大和アセットマネジメントHPより 人生100年時代シュミレーションツール

*例として下記の数字を入力してました

  • 年利3%(投資で現実的な数値にしてみました)
  • 毎月の取り崩し金額10万円
  • 金融資産額2,000円
  • 取り崩し開始年齢65歳
引用元:大和アセットマネジメントHP  人生100年時代シュミレーションより

数十年後の物価がどれだけ今より変動しているのか?大幅に増えているのか、減っているのか未定ですが、2人で老後生活を送るのに必要な金額を年金受取金額から想定すれば、『貯蓄の取り崩し』は免れなと思っています。どのくらい貯蓄できたのか、受給開始時の年金の支給額がどのようになっているのかなど、様々な要素が絡み合ってきますので、このシュミレーションツールで想定できるのは助かります。

感じたこと

私が思っていた投資のイメージは以前のブログでご紹介した通り、短期投資でした。金融リテラシーをしっかり持ち、長期的に運用することを前提に考えていかないと、資産が増えないということです。日常生活をムリなく送り、老後への資産も残すことを考えるのであれば、長期間をかけてコツコツ積立していくことが私たちに合ってるように思います。2024年より新NISAが開始されますが、内容を見てもある意味、それを日本政府も認めているということではないでしょうか。

お金を増やす、資産を増やすということをマイナスイメージで捉えるのではなく、自分が少しでも気持ちの余裕を持って生きられる為の支えとして資産形成していくことは、むしろ必要なことで、それを自己責任で行うことになる、ということ。若い人や投資年数が長ければ、少額でもコツコツと積立すれば資産は増やせる可能性があるということですね。これからどうするのか?考える為にも、知識を増やしていこうと思います。

 

☆関連投稿ブログ ▶︎ 最近、投資のイメージが変わってきた

新NISAが神改正!?2024年の開始の頃には日本に戻りたい…

2023年が始まってまだ間もないのですが、2024年に日本のいろいろなことが改正されたり、施行されるようなので、その頃には日本に本帰国したいな・・・と、しばしば思います。マイナンバーカード取得、新NISA開始、その他の税制改正など海外に居ては不利なことが多くなるかも。一生、メキシコで生活するわけではなく、いずれは日本に戻って生活するのですから。

20代や30代前半だと、後で取り戻せることもあるかと思いますが、アラフィフだと、出遅れることで損をしたり不利な状況での選択を迫られたりするのではないのか、と心配になってしまいます。現状把握と対策、本帰国したら直ぐに手続きした方が良いことなど、今のうちから少しずつ勉強し始めようかと思っています。

マイナンバーカードは現時点での法律では、海外居住者の利用は一時停止扱いなので何もできませんので、新NISAのことから勉強を始めようかと。現行のNISAもやっていないので違いなどを含めて制度を理解して、どのように活用していくのか考えておきたいと思います。

投資はあくまでも個人の責任で行うものです。正解のない世界なので自分の方針を決めるには、多方面からの情報収集の上、自分が納得いくプランを立てらればばと思っています。自分なりの答えを見つけるには時間のかかることなので、新制度開始1年を切った今だからこそ準備しておきたい、知っておきたい興味ある分野です。

現行NISAがどのくらいのものなのか、動画を探してみました。私が定番で参考にしている両学長のリベラルアーツ大学の動画。これで新NISAの基本は理解できそうな気がしてます。

若い世代の方が積立NISAを利用してして、どんな感じなのかを知れる動画を見つけました。新NISAは、現行の積立NISAよりも積立て金額が増やせることから、コツコツ毎月定額で積み立てるタイプの投資は行うだろうと考えています。全く新しい制度ではないので、現状の制度がどんなものなか知る機会になりました。

政府が新NISAを神改正したということは、もうこれからは老後も含め、生涯生きていく生活資金は自分で貯めて下さいね、って言われてるような気がしました。実際、年金支給額も少しずつ減っていっているようですし、全くもらえないということはないものの、物価上昇も今後、生きている間にないとは言えない状況です。現役のような稼ぎができなくなってから慌ててもどうにもならないことも出てくる可能性がある以上、『時間』という力を借りてできることは、やっておきたいですね。

無理のない投資をして資産を築くには10年、15年以上の時間が必要と言われていますから、長期投資を基本として考えることになります。アラフィフの私は、まだ少額ですが何とか稼ぐ力は残っていると思いますので、利用できる制度は利用していきたいと思います。

2024年から始まる新NISA制度が、今後、改悪にならないように願います。自分たちがシニアになった時に自分が描いている生活ができればと思っています。

気になってる『外貨預金』どうしようか?

24年ぶりの日銀による為替介入により、一旦は円高になったもののすぐに、元の円安になってしまいました。専門家の人たちも『数日しかこの効果はないだろう』と言っていたので、期待はしていなかったとは言え、ものの見事に、その通りになるのも何だかがっかり・・・今後も米ドルとは、ある程度の金利差が開いたままになることが予測されています。

それなら、米ドル定期預金にした方が利率が良いのでは?と考える人もおられると思います。私、その一人です。SNSでも『米ドル定期預金』についての情報が多くなるのも納得です。でも、だからこそ、自分なりに精査して決めたいと思っていたところ、リベラルアーツ大学の両学長の動画が配信されたので、シェアさせて頂きます。

☆両学長 リベラルアーツ大学『外貨定期預金どうなの?』↓↓

引用元:YouTube両学長 リベラルアーツ大学 『外貨定期預金どうなの?』

両学長の動画を観て、皆さんが知りたいことや何かの参考になることが有れば幸いです。

実は30年近く前に、私は米ドルの定期預金をしたことがあります。その頃はまだ経済のことや資産運用のことなど、特に知識もなく何をどうしようとか明確な目的もなかったので、行員さんの言われるままに預けた記憶です。その後、ドル資金を使うこともなく、円高時代に入ってしまったので、全部売ってしまったのですが・・・確か、ポンドの外貨も少し持ってましたね(苦笑)その頃から少しずつでも金融リテラシーを高めていたら、、、と最近、思うことがあります

プロのトレーダーではなく、『小さな個人投資家』として自分の金融資産を守るという観点から勉強することを知っていたらと今更ながらに感じます。とは言え、時間は巻き戻しはできませんし、投資の方法やルールも時代と共に変わっていきます。それに合わせて、自分がどのような方法を選択していくかを考える為にも勉強を続けていくしかありませんね。

アラフィフの私だと、自分が描く老後生活が送れる資金がどのくらい必要なのか?と不安はあるものの、一等の宝くじを当てでもしない限り、まとまった資金は入ってこないので、無理なく『自分の資産』に向き合っていくことにします。

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