海外の子供達は宿題がなくても長い夏休み期間を意欲的に過ごします!

6月に入ると、海外の多くの学校は数ヶ月の長い夏休みに入ります。日本のように『夏休みの宿題』というものはないので、日本人からすると、羨ましいと思ってる方が多いのではないかと思います。

でも実際は、この期間の活動ををどう過ごすか?各家庭、学年が進むと個人に、その内容が委ねられているということになります。選択肢も様々あり、ある意味、悩ましいとも言えます。

海外でいう『サマーキャンプ』とは?

2010年にアメリカ赴任した時に、すぐに悩ませたのは『サマーキャンプ』。日本人が、この言葉通りに受け取ったら解釈は、『どこかに数日間、宿泊して帰ってくる野外活動』ではないでしょうか。

そう思って、考えてたら大間違い。これは夏の期間に、学校を含め、いろいろな施設等で行われるアクティビティのことで、週に1回とか、平日毎日、数週間単位で行われるものなど、多種多様なプログラムのことなんです。もちろん、料金もかかりますし、人気のアクティビティは予約開始と共に満席になることもざらにあります。

どのように『夏休みを過ごすのか?』計画を春頃から立てておかないと、夏休みを有意義な時間にできないのです。

夏休みは勉強はしなくていないの?

学校の宿題はありませんが、お勉強系のアクティビティが用意されてます。もしくは、学校のプログラムもあり、夏休みだからと言って全く、学校の授業がないわけではないのです。授業に遅れを感じてるのなら、それ用のプログラム、中学生以降になると、単位が取れる授業も開講しています。通常の授業と同じ時間数を半分の期間で取得することになるので、授業の進度は倍のスピードになります。

これは大学でも同じで、うちの子供も、今年は夏の授業を受講中です。

メリットとしては、次の学期に必要な科目をスムーズに選択できたり、科目をたくさん取得することで、大学入試出願を有利にできたり、大学の場合は早く卒業できます。

学校からの宿題が出ていないからと言って、全く勉強していないわけではないのです。

日本との違い

日本では学年の始まりが4月なので、学年の途中で『夏休み』がやってきます。欧米では、『夏休み』が、年度の終わりの後なので、秋に迎える新学期を迎えるにあたっての準備期間と捉えることができます。それに気候的にも活動しやすいのと、何よりも期間が長いことで、活動したり休息したりと経験値を積むにも良い機会となります。

幼い頃から、社会に出るまでの『夏の活動』を過ごしてきた時間数を、海外の子供達と比較すると、この時間差はとても大きように感じます。

『夏休み』という言葉に惑わされない

海外の『夏休み』とは、学校の『通常の授業』が行われいないというだけで、変則的には授業やクラブ活動が行われていることが多く、完全に休業しているわけではないのです。

特に子供が小さい間は、親が情報を取らないと何も知らないまま『夏休み』を過ごすことになります。『夏休み』は休みでないないこと、長い期間であるがゆえに、普段できない幅広い活動に時間が充てられることの認識を持つことが大事です。

日本では、そういう時間を取ることが難しい教育行事になっているので、海外のような『夏休み』を過ごすことはできないまでも、様々な経験を積み上げる時間になるよう時間を有効に使える工夫をするしかないですね。

日本の大学も、単位を取得できる授業を開講するなど、生徒側がメリットを感じる高等教育を提供してもらいたいです。

私が考えること

もう1ヶ月もすれば、日本の学校も夏休みに入ります。今年はポストコロナ後で、ほとんど制限なしでの自由な計画を立てられますから、体験型のアクティビティを増やせる機会でもあります。

どんな時間を過ごすのかは自分次第です。有意義な夏をお過ごし下さい。

日本人の奥ゆかしさは茶道から?動画からの学び

京都に住んでいた頃は、近所の商店街に行けば抹茶や茶筅などが、すぐに買える環境でした。

自分自身も学生の頃に茶道を習っていたのですが、社会人になり、歳を重ねて行くほどに遠ざかっていった茶道の世界ですが、中田敦彦トークの動画で『茶道の魅力』を見つけ、勉強させて頂きました。旦那さんも、この動画は気になってたようでチェックしてたのですが、再生時間が約1時間の動画だったので、ゆっくり取れる時間の時に観たいと思ってたようで、私も観たいし2人で時間取れる時に観よう!ってことになりました。

YouTubeより 中田敦彦のトーク『奥が深すぎる茶道の世界』

久しぶりに『茶道の世界』に触れて感じたことは、日本人の奥ゆかしさはやおもてなしの原点は茶道から来てるのかもしれないと・・・相手のことを考え、どう客人を迎えるか、向き合う時間をじっくり取ることは今の忙しい生活では面倒なことですが、根底にこのような考え方を取り入れて行動することは悪くないことです。

多くを語らず、相手を慮る茶道の世界日本人の奥ゆかしさでもあり大事にしたいと思う反面、グローバル的には通用しない日本人特有の考え方というを忘れてはいけないと、海外で暮らす私たちは改めて思う内容でした。

海外では、どうしても人種や育った国が違う人たちが集まって生活してることが多く、多様な考え方や環境が背景に存在する為、自分のことを理解してもらうのには、どうしても自分の意見や主張をハッキリ言うことになります。自分と同じ価値観を共有している人がいない場合は、特に説明不足や、言わなくても判るだろうと、こちら側での勝手な判断は誤解を生むキッカケになり得ます。

日本人の奥ゆかしさを保ちつつも、『奥ゆかしさ』という考え方が一般的ではない世界もあることを知った上で、行動することも海外生活者には必要です。日本国内でも通じない場面が増えてきているのかもしれませんが、多くは語っても相手を慮るという部分は忘れずに、メキシコ生活を過ごしていきたいですね。

海外でも抹茶はブームで抹茶味のスィーツは見かけることはあります。でも抹茶自体は高価で手に入りにくものなので、こちらでは飲めませんが、今度、一時帰国した時は買って帰ろうかな、と思ってしまいました。

海外生活は精神論だけでは生きられない

2020年に新型コロナが世界に広がり、緊急帰国を余儀なくされたり、逆に帰国を控えたりと、2年以上経った今も、コロナ以前のように自由に海外を行き来できるまでは、回復していません。これから、もっと規制緩和が緩み、海外へ出ようとしてる方にとっては、準備を始める時期に入ってるのではなでしょうか?

私がメキシコに渡ってから3ヶ月が経ち、経験も踏まえて、これから海外で生活される方の参考になれば幸いです。

準備段階から既に『海外向け』にする

最後は、『頑張れば何とかなる!』とういう精神は大事なのですが、それは、準備がある程度、整っていて、自分にも経験やスキルがあるという前提です。そこを忘れがちになります。日本にいると言葉や文化が共通しているのが根底にあり、そこから自分で立ち上げていくのと、海外で一から生活を立ち上げることは容易ではなく、日本でできているからと言って、必ずしも現地でも日本と同じように、やっていける保証はありません。

  • 行く国の第一言語のスキル
  • 新しい住環境への適応能力
  • 食事や買い物(自炊ができるのか?現地の支払方法や銀行口座開設など)

現地の人との価値観も違うだろうし、第一言語が自由に使えれば、教えてもらったりしながら徐々に、慣れていくことができるので『立ち上げ』も早くできますが、そうでない大半の人は、そこで躓くことになります。

私の旦那さんのように海外赴任で、仕事で第一言語が、行った先で必要ない場合もありますが、仕事以外で生活する場面では、メキシコなので第一言語のスペイン語は必須となります。帯同の私も、それは同じです。海外赴任の場合は、会社に通訳の人を雇ったりしていることが多いので、お世話になることもありますが、普段の生活では通訳さんは付きませんので、自力で生活してます。スペイン語はできませんが、会社の運転手さんと私は英語で会話しますし、借りている家のオーナーさんも英語ができるので、この点はやはり、前回のアメリカ赴任生活が役に立っています。

『言語』の部分では、今は翻訳機が発達しているので、準備しておけば解決する話かもしれませんが、日本に居ると、第一言語の重要さに気が付かないので、こういうのでさえ、準備せずに渡航すると、生活の立ち上げで苦労する羽目になります。

銀行制度も違いますし、生活様式や住居様式も違います。場所によってはインフラの整備も日本とは違うこともありますので、事前の準備で、どれだけ想像力を働かせて、現地に対応できるようにするのか?考えてから出発しないと、出発後は不安や緊張、疲れなどがあるので、現地入りしてから体調崩したりして、上手くことが運ばなくなります。『準備』が事前にできない場合は、サービス代行などしてくれる業者などに手数料を払ってお願いすることになりますが、『外枠』だけしてもらっても、結局、中身は自分ですることになります。日本に居る時から、じっくり時間をかけて現地の生活についての情報収集は自分ですることをお勧めします。

日本から準備していくもの

今は、かなりの円安なので、何を買うのも高く感じてしまいますし、滞在期間にもよりますが、常備薬はもちろんのこと、歯ブラシは持参した方が良いです。欧米に行く場合、特に体格差があるので、歯ブラシヘッドが、日本のものより大きいので、使い慣れているものを持参。シャンプーなども、行ってすぐに、自分に合うもの見つけにくかったり、買い物に行く時間が、ゆっくり取れなかもしれないので、持って行っておくと安心です。貼る湿布薬は、海外では見つけにくく、あったとしても値段が高いことが多いので、私は日本から持って行くリストには入れています。コンタクトレンズを使用してる方は、日本から持参。現地の健康保険の加入などを考慮すると、処方箋を出してもらうのに手間や高額の診察料金を支払うことになるかもしれません。

  • 歯ブラシ
  • シャンプー&リンス(ヘアケア用品など)
  • コンタクトレンズ
  • 貼る湿布薬
  • 目薬
  • 常備薬(風邪薬・胃腸薬など)
  • 下着(体格に合うものを見つけるのが難しい場合がある為)
  • 日本茶(ティーバッグなど)
  • お箸

スーツケースに余裕があれば、インスタント麺やスープの素などを含めた日本食を持参しておくと良いと思います。私は、日本の焼き菓子やおかき類も持って行きます。あれやこれやと入れているうちに、スーツケースが重くなりますので、重さを測りながら詰めて下さいね。

まとめ

情報を集めて精査し、現地での生活がどういうものなのか、想像して準備することがポイント。自分が思ってるより準備期間が必要になると思います。現地での『生きる術』を身につけてこその精神論です。海外に出るということは、よその国にお邪魔しているということです。だから、滞在VISAが必要なのですから、日本のように暮らせないことを覚悟して渡航準備しておくことです。

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