海外並みの賃金?簡単に賃金格差は埋められないと思います

▶︎私が思うこと
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日本のニュースを見ていて、目に飛び込んできたんですが、『海外企業との賃金格差見直し』を目指すという・・・(また『目指す』です)『目指す』って、いつ実現するんですか?

☆Yahooニュースより→ 岸田総理『日本企業と海外企業の賃金格差の解消を目指す

メキシコでは数日前に中央銀行が政策金利を0.5%引き上げ、11%にしました。旦那さんの会社の現地採用で働いてる方が、住宅ローンを10%以上、支払ってる話を少し前に聞いていたので、それでも大変だと感じていたのに、金利上昇が止まらないほどインフレはまだ続いている現状です。因みに日本の政策金利はマイナス0.1%、世界の主要国では4%前後が多いです。

世界的にも小幅ながらも政策金利の上昇はまだ続いています。マクドナルドの賃金もアメリカでは時給22ドル(約2900円)日本は900円前後でしょうから、これを見ても格差を見直せるとは、到底考えられない現状です。北米の新卒の給料は年収で600万円くらいと言われ、需要のある業種によっては900万円などという話は、驚くことではない話です。物価の高騰などの影響もありますが、能力や経験値によっては、すぐに他社からのオファーが来たりして年収は、右肩上がりになります。

かたや日本は、平均で250万円から322万円程度と言われていて、能力給で右肩上がりなんてことも含め、まだまだ難しい賃金体制ではないでしょうか。

新卒だけでなく、男女の賃金格差や育児休暇、女性の社会進出に伴う社会環境なども十分整備されているとは言えない状況です。簡単に海外との賃金格差を埋められる状況ではないという印象を持ってしまうのは自然な流れです。『目指す』と言ったのであれば、早急に実現して欲しいです。私たちの生活は待ったなしなので。

ここメキシコのようにより良い賃金を求めて転職するのが当たり前。求人サイトも充実しているようです。後進国と言われる国にも物価指数でも格差がつき始めている日本。労働条件や環境を変えていかなくてはいけない日本であることは間違いないですが、転職するにも『自己都合』で会社を辞めた場合、失業保険は一定期間(数ヶ月)の待機があり、待機後に受給開始になるので、その期間は収入が途絶えますから転職を考えていても、一歩踏み出せない人もいると思います。

私も、20年以上前に失業保険もらったことあるのですが、バブル崩壊後の『失われた30年』に突入したばかりで、女性の再就職は難しい時期でもありました。あれから経済が上向くことなく、アラフィフになってしまいましたが、そんな日本経済の中で、海外と同じような賃金がもらえるようにするなんて、それこそ異次元の改革を何本も打ち出し、早急に実現しなければムリな話だと思います。

30年かけてもできなかったことを数年でやれると思っているなら、いますぐに賃金を上げて下さいな。

私の子供も、今の日本の様子だと日本で就職するならカナダで働くよりも低い賃金で働くことになります。就職需要のある分野なので差が大きい。海外でサイエンス系を学ぶ日本人学生が日本に戻って就職して働きやすい労働環境や賃金体制を整えないと、勉強して経験を積んで身につけたことを日本に戻って活かしてくれる若者がいなくなるかもしれないのは、日本にとっても損失であることを、もっともっと自覚してもらいたいです。

2023年度の賃金を上げるのでも大手で数パーセント、多くの企業は上げるのが難しいのが現実。新卒の給料も今の倍にすらできないのに、どうして海外と同じ水準に賃金を上げらるのか・・・これから注視していきたいと思います。

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