『日本のパスポートはとても優秀』と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。何が優秀なのかって、ビザなしで渡航可能な国が193カ国と世界でダントツなんです。しかも5年連続でトップを維持しています。世界から信用されているパスポートなのです。
☆ Business Insider Japan 2022年7月31日投稿より→ 世界で最も強いパスポート[2022年版]1位は5年連続で日本
◆参考◆ アメリカやカナダなどの渡航の際に必要なのは電子渡航認証システムのことで、90日以内の短期の商用や旅行などで利用可能です。ビザ(査証)とは異なります。
ところがです・・・
この世界的に見ても、優秀なパスポートの保有率は20%に満たないと言う。短期渡航の場合、パスポートさえ持っていればビザ申請せずに海外に行けるということの凄さを実感できてない人の方が多いということになります。G7の中でも最低の保有率とも。
ちなみにアメリカでは保有率は40%、カナダは60%、イギリス70%を超えていると言われています。
☆航空新聞社 2022年2月21日の記事より→ 日本人のパスポート保有率、19.1%に大幅下落
新型コロナのパンデミックを経て今後、変化があるかどうかは判りませんが、世界に行く機会が少ない日本人が多いとは、こういう世界的規模のパンデミックやイベントなどがあった場合、世界の動きが見えづらかったり、理解し難いことがあるのも納得できました。
水際対策にしても、緩和制作にしても日本の中ばかりに目が行きがちになりますし、グローバル的な感覚を理解している人が少ない中で、対策を考えることになるわけですから、世界とのズレができても仕方がないことだと今更ながら感じます。
言葉の壁だけの理由ではないとは感じていたものの、まずは『日本の外へ出てみる』ということすら、経験ない場合が多いということを知っておかなければいけませんね。海外居住者に対しての扱いが後手に回ったり、実際にはそぐわない施策だったりすることもあるのは仕方ないことなのかもしれません。
日本一国だけで、経済的にも資源的にも国民が生活できるのであれば、何も問題ないと思いますが、食料自給率も低く資源も少ない国なのですから、『世界の中』に参加していかなければ国民生活は成り立たないかもしれないことに本当の意味で気づいて欲しいものです。
メキシコとの購買格差指数もまた広がってきてます。メキシコより日本の方が物価が安い状態が続いています。日本が先進国として、これからも世界の舞台に参加していくのであれば、海外に出ても活躍できるようなスキルを身につけることや海外の様子や人々の考えを理解した上で、日本国内向けに有効な施策を実行できるような人を多く育てることも必要であって、国内の高齢者向けだけの対策をしているだけでは、もう生活が成り立たなくなる日がやってくるかもしれませんね。
日本の優秀なパスポートを持って、海外へ行くこと。視野を広げたり異文化に触れることで、新たな何かを見つけるチャンスにもなるかもしれない。アラフィフだから、もう遅いなど思わず『出かけてみること』を忘れず、これからも過ごしていきたいと思います。
コメント