アメリカのジョイントアカウントを通して考えること

> メキシコでの日々の生活や感じたこと
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日本の銀行では個人情報保護法により、家族で1つの口座を共有することはできません。旦那さんのお給料が振り込まれたら、必要な現金を出してもらわないと専業主婦の私は、生活資金用のお金が手元にありません。共働きの方達は、自分に給与が振り込まれる口座と、家族が生活で使う口座を分けて持ってるのかもしれませんが、口座間で資金を移動させてる手間がかかったりしますよね。アメリカでは、共同名義口座ジョイントアカウント(joint account)というのが開設でき、旦那さんと私の名前を登録して2人で1つの口座を使える制度があります。夫婦間だけではなく、兄弟姉妹で所有してるアメリカ人もいました。アメリカの銀行は、とても合理的で便利です。

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アメリカのジョイントアカウントとは?

2名以上の(共同)名義人が口座に登録でき生活費やその他口座に登録した名義人なら自由に引き出せます。アメリカでは一般的な口座開設の方法です。日本は個人情報保護法により、認められてないので例えば奥さまがご主人の口座からお金を引き出したり、その他、業務をする時には委任状などが必要になります。それが共同名義人なら必要ないし、ATMカードも、名義人それぞれに違ったカード番号で発行されます。必要なお金を『その一つの口座』から自分で引き出せる仕組みになっています。

管理する口座は1つなので、お金の流れが把握しやすいのと、自分の名義でもある為小切手のサインもそれぞれに登録するので受け付けてくれます。(日本だったら銀行印を登録するイメージでしょうか)わざわざご主人に小切手を書いてもらう必要もないので便利です。預金者側にたったシステムだと言えます。

アメリカの銀行ATMは?

口座に数万円入金残高がないと口座維持管理料金がかかったり(日本ではゼロ円でも基本、管理費は発生しませんよね?)しますが、その分、銀行ATMでの引き出しに夜でも早朝でも、休日でも手数料はかかりません。1度の現金引き出しは500ドルだったりと上限が設けられているもののキャッシュレス化が進んでいるなら、そのくらいの現金が手元にあれば事足りることが多いはず。手数料を気にせずに現金が引き出せるなら、日本もこのような制度は導入してもいいではないでしょうか。

日本の銀行はATMカードとデビットカードは別になってることが多いので、2枚カードを持つのも面倒ですね。アメリカの場合は、ATMとデビットが一体化されてるので1枚で済むところも違いです。

サービスが日本と異なりますが、『お金』に対する考え方が銀行を通して見えてくるのかもしれません。日本もコロナ禍を経て、キャッシュレスが進んできています。日本が欧米よりキャッシュレスが進まない理由に『銀行の仕組み』が利用者にとって不便であることも、一因なのかも知れないと感じています。

海外銀行口座を閉める時は?

海外赴任を数年したら、やはり生活するのに現地の銀行口座が必要となります。そして、アメリカの銀行は日本の銀行と仕組みや使い方が違うこともあり、戸惑うことも多くあります。口座を残したまま帰国してしまうと、口座を閉める作業が難しくなったり、口座に動きがなくなってから数年で凍結され残高が没収されたりする可能性もあります日本では10年くらい大丈夫だと思いますが、海外口座は維持管理費も預けてる金額によって必要になったりと仕組みが違います。今は、海外銀行発行の小切手換金が日本では殆どできなくなってます。

日本に似たような制度は?

日本では共通口座や家族カード(代理人カード)という名目での口座は作成可能ですが、名義人を複数登録できるのではなく、名義はあくまでも一人のみの登録です。となると、『管理方法』をしっかり決めておかないと、後で大変なことになりそうですね。各銀行によってサービスが異なるので、事前チェックした上で、どのように使用して行くのか決める必要があります。

私が思うこと

アメリカのように1つの口座に複数の名義が登録できる方が、管理もしやすいし便利だと思うんですが・・・自分口座から共有口座に資金を移動させる手間が省けますからね。銀行の利便性が優れていないと銀行に口座を開設する人も減って行くかもしれません。スマホ決済サービス会社に直接、給料が振り込まれる時代がすぐそこに来ていますし、送金するにも決済アプリで行う方が簡単で手数料もいらないなら、日本国内なら、そちらを利用する人が増えるのは当然ですから。そうなると、これからは銀行利用の生活から、違う媒体で決済するようになることを考えてアラフィフはマインドを変えていく時期なのかもしれません。海外送金なども銀行を通さない仕組みが現れる日も近いのかもしれません。

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