メキシコのブロッコリーの価格上昇から考えること

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メキシコもインフレにより、買い物に行くたびに『あれ?またこの値段上がった?』と感じます。いつも買ってるブロッコリーが、1袋約27ペソ(約189円)だったのに年末、私が体調崩して買い物に行っていない間に約32ペソ(約224円)になってて、日本よりインフレ率が高いメキシコなので、この社会状況では受け入れなくてはいけないとはいえ、物価が上がるのはショックです。

でも諸外国では物価上昇は当たり前のことで、上昇の仕方が急であることが生活のやりくりの大変さとなり困るという感じであり、ある程度の価格上昇は自然の流れと捉えているのが一般的。ここが30年も景気が停滞している日本人の感覚とは違うと感じるところです。そして多分、労働の流動性が日本より進んでいて、自分の生活スタイルや賃金が合わないとなると、転職活動をして自分の思う職場に変わっていくことも当たり前。しかも退職届は1週間前とかに(日本の感覚からすると)急に提出されたりします。給料支払いが週ごともしくは2週間ごとが主流な海外なので、これも影響してると私、個人的に思っています。日本は1ヶ月に1回の給料支払いなので、転職するにもメキシコよりも準備期間が必要かもしれません。その間に、気持ちの変化があったりするかもしれませんしね。転職先から、採用するから1週間後から来て下さいと言われたら、それが普通だったらやっぱり転職しやすいですよね・・・

転職するのに日本のように労働の流動性が少ないと働き方改革が進まなかったり、労働賃金を上げなくても労働者が確保しやすいことに繋がって、良いスパイラルが生まれてこない。人が入れ替わるのが当たり前の海外の働き方だと、物価に合わせてた賃金体系や労働環境が良くないと募集をかけても応募がないのが現状です。新入社員を4月に一括採用して労働者を確保することが多い会社だと、途中で人が減ったり増えたりすることに慣れてない?そういう体制で労働者を確保する時代はもう終わりに近づいてますから、今の社会状況に合わせた所から良い人材を確保できるのかもしれませんね。

最近、旦那さんの会社でもベテランの方が転職していってます。その度に、募集をして採用面接をしたりする業務が発生するので、普段の仕事にプラスαの業務になってます。通勤バスを無料にしたり、食堂で提供してる食事を無料にしたり労働者にいろいろ還元する工夫をしても、これだけのインフレ(メキシコでは6%、7%のインフレ率)だと、結局、現金が手に入らないと生活できないのが現状なので、賃金上昇を求めて転職してくのは当たり前だと思います。能力や経験値がある人は、より高い賃金を求めるは自然な考え方です。

日本でも40年ぶりに物価が4%上がったというような報道を耳にしましたが、それ以上の賃金上昇が皆んなに見込まれるのでしょうか?今後もある程度のインフレが起こるのであれば、今以上に現金が手元に入ってくるという安心感がないと消費活動するにも何をするにも『動けないない』のではないでしょうか。

大幅に賃上げを発表してる日本の会社もありますが、それは海外でも展開している企業のような気がしてます。海外に出てるからこそ危機感を感じることができますが、日本にしか向いてない会社だと『肌感覚』が違うのかもしれません。諸外国からするば、インフレ上昇率は緩やかな日本。ここで日本全体が賃上げができなかったから、グローバル社会では生き残れなくなるかもしれないと個人的には感じています。賃金が上がって日本人の生活が豊かになるよう期待するばかりです。

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