『小1の壁』ってまだ改善されてないんですね・・・

▶︎ 子供のこと
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私の子供が幼稚園に通ってる頃から言われ出した『小1の壁』という言葉。20年近く経った今でも、解決されていないことを先日のAbemaプライムTVのネット配信で知りました。

保育園の管轄省庁は厚生労働省、幼稚園は文部科学省と、同じ子供を育てる機関でありながらも縦割り行政になっているのもどうかとは思ってましたが、2023年4月よりこども家庭庁が発足、ようやく子供を取り巻く行政事務を集約して行う準備が整っただけ。実際は、これからスタートするので本当に機能していくのかは未知数。この遅れた20年をスピーディーに取り戻せるのか、是非、取り戻して頂きたいです!

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なぜ『小1の壁』があるのか?

『小1の壁』は、子供が大人のライフスタイルに合わせるから歪みがあると思っています。もっと子供の立ち位置や思いを理解した仕組みを構築してもらいたいです。一般的な会社の始業時間は朝9時。でも小学校から高校までは8時半。小学校低学年は2時頃帰宅、でも正社員で働いてる人の終了時間は夕方5時とか6時。この2つのライフスタイルが合うわけがない・・・

アフターコロナになり在宅勤務が可能な働き方も選択でき、少しは子供に寄り添える家庭もあるかもしれませんが大半はそうでないのが現実です。子供の安全を考えれば、小学校中学年くらいまでは保護者やそれに代わる人たちが見守れる形態を作り、子供の成長に合わせた環境や教育を提供することが必要なのにも関わらず、『各家庭任せ』にしてしまってるのは本当に残念です。

アメリカの小学校を体験して感じたこと

2010年にアメリカに赴任して、現地の小学校へ通わすのに教育委員会に行きました。そこで説明を受けましたが、いろいろなサポートがあり、外国人の私たちも公平にそのサービスを受けられるとのこと。その上、英語の補講(ESL)も無料でしてくれるのです。正直、驚きでしかなかったのを覚えています。

どんな内容だったか思い出してみると・・・

・欠席連絡は専用電話番号があり、自動音声案内なので始業時間前でも、そこへ連絡可能

・学校の休校や天候による繰下げ開始など、こちらの事前登録電話番号に自動音声で連絡が入る

・学校終了後、友達の家へ行く場合は、所定の用紙を提出することで友達の乗るスクールバスにて一緒に行ける

・担任やスクールカウンセラーなど、各先生のメールアドレスが開示されておりメールの返信は24時間以内に行われる

・スクールバスも予め所定の用紙に『乗る曜日』を提出することで、毎日必ず利用しなくても良い

・小4までは始業前に、ベルリッツのような語学を学べるクラスや学童保育のようなプラグラムが用意されており、別料金は支払うが学校に早く登校することも可能。朝の給食(日本のようなものではなく、ヨーグルトと果物とシリアルバーみたいな感じ)も購入可能。

・小学校中学年から中学生の始業時間は朝の7:50頃だった記憶なので、スクールバスが7:15頃に来てました。高校生に至っては始業時間が7:20なので、早めのスクールバスの時間の子供は6:30頃には家を出ます。

・個人面談は保護者が行けるよう、平日の夜8時くらいまで時間設定可能。突発的な場合は始業時間前でも担当先生の了解があれば面談可能。

まだまだあるのですが、今ではもっとデジタル化が進んでいると思うので、コンタクト方法などは変わってる思いますが、見て判る通り、育ててる保護者にも子供にも配慮された内容になっています。これは私立ではなくて公立学校の話です。

日本の現状

日本は教育に関して『各家庭頼み』です。その『家庭』も所得が増えないのにインフレになり、益々、生活が苦しくなっているのにです。少子化で人口が増えない、日本の未来を背負ってくれる子供たちに国や自治体のサポートが少ない先進国日本なのです。2020年6月17日付 Newsweek日本版の記事を下に添付しておきます。

育児休暇や時短で働くのはまだまだ母親の方が多く、父親が習い事や子供を預けている場所にお迎えに行ってる家庭はまだ少ないのかもしれません。小学校就学年齢ではなく、もう少し長い期間を子育てする時間として捉えて、サポートする環境が社会全体で整うことを願います。

アメリカ赴任の時のお友達が、姉妹の習い事の時間や場所が違い、お迎えにバタバタしていた時に、習い事の先生に『あなたは、いつも忙しそうに子供の世話をしているけど、旦那さんは手伝ってくれないの?』と聞かれ、返答に困ったと言っていました。私も、習い事のお迎えに行くと、結構、パパさんのお迎え率が高かったので、何となくポツンと待ってたのを思い出します。

今の子育て世代への応援

今の若い世代の人たちは、だいぶ子育てに参加してるパパさんも多くなってるとは思いますが、上司の年齢が私の旦那さんくらいだと思うので、『会社での子育てへ理解』が難しいこともあるかもしれません。ですが、核家族化が進み、周りに頼る人もいない場合もありますから、お互いが協力して育てていくしかないので、一人で抱え込まずに楽しく子育てをして欲しいと思います。

『小1の壁』が1日でも早くなくなりますますように。

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