メキシコでカレーを食べる回数が減りそうです

▶︎ メキシコ滞在
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一時帰国した時にメキシコに持って帰ってくるものの中に(あくまでも自己判断で行っています)固形のカレールーがあります。日本のパッケージの写真には、とても美味しそうなカレーが写っています。そして、そこには大きな牛肉がゴロッと入っていて、こんな美味しそうな物が作れると想像させてくれます。ですが、海外の税関でスーツケースを開けてチェックされ、このようなパッケージを見られると、このような商品が入ってると思われ、パッケージの裏の内容物の確認をされます。今は、スマホなどかざすと翻訳されますから、便利である一方、細かくチェックを受けることになります。

固形カレールーには牛肉エキスなどが入っていることが多いので、この牛肉という言葉に税関職員は反応します。

2000年代の初頭に『BSE問題』という牛の病気の一つで、感染した牛が異常行動や運動失調し、死亡するという病気が世界に広まり、一時期、海外からの牛肉の輸入規制などありました。この問題をキッカケに、『牛肉』という文字は、厳しくチェックされる対象になったのです。

☆厚生労働省HP▶︎ BSE(牛海綿状脳症)について

私たちが2010年にアメリカに赴任した時も、税関でカレーのパッケージをチェックされると没収されることは聞いていました。カレールーを放棄しないと入国させてもらえませんから、泣く泣く手放した話は、よく聞いてました。カレールー以外も同様で、赤い缶の万能調味料(○エイ○ー)も、持込みが難しいと主婦(夫)泣かせ。限られた食材で日本食を作ることに海外生活ですから、混ぜるだけのスパイスや調味料だけでも欲しいと思うのは当然のことです。

あれから10年以上経ち、すっかりそんなことは忘れていましたし、コロナ禍ではメキシコへ入国する人も少なかったので検査が甘かったのか、旦那さんの同僚の方も(あくまでも持込み荷物については個人の責任です)一時帰国の際の荷物に入れて来ていたのですが、2022年3月頃から、数人が順番に一時帰国して、全員、固形カレールーを没収されるという事態に(涙)

というのも、メキシコで日本の固形カレールーを買おうとすると3倍以上の値段の上に、この円安で遠い存在になりつつあります。日本のカレールーは手軽に料理でき、美味しいので単身赴任の方にとっては、強い味方なのです。だから一時帰国したら、買って持って帰りたい商品なのです。税関職員の指示には従わないといけませんから、カレールーは放棄してメキシコに入国されてます。

明治時代、牛肉が解禁になってから日本のカレーは独自に進化してきてた食文化でもあり、戦後に板状固形ルーが販売されるようになってから日本の家庭料理には欠かせない物になりました。

メキシコの日本食材店に行けば高値とは言え、入手は可能です。しかし、この円安とメキシコの物価高を考えると、そうそう買える品物ではなくなってきたような気がしてます。だんだん、我が家でカレーを食べる回数は減りつつあります。

メキシコの方は、唐辛子のような辛いスパイスが好きなので、カレーも食べるのかと思っていましたが、カレーのスパイスとはまた違うのか、食べ慣れてないだけなのか、レストランでもカレー味を見かけることはあまりないです。日本の素晴らしい板状固形カレールーが、もっと世界に広まってくれたらと期待しております。そして、世界中どこへ行っても買いやすい値段で入手でき食べることができますように!

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